リップシンクとは、音声に口の動きを合わせること

リップシンク(lip sync)とは、しゃべっている音声に合わせて、口の形と動きを一致させることを指します。アニメの作画、洋画の吹き替え、VTuber のアバター、そして最近では AI 動画生成まで、「音と口を合わせる」場面すべてに同じ言葉が使われています。
このページでは、よく混同される「口パク」との違いから、AI で自分の動画にリップシンクをかける手順までを順番に説明します。

音声ファイルをアップロードするだけ。ブラウザだけで完結します(参照音声はシーダンス 2 のみ対応)。

リップシンクと口パクは、同じものではありません

日本語では両方とも「口を音に合わせる」意味で使われますが、指している方向が逆です。ここを取り違えると、検索して出てくる情報がかみ合わなくなります。

リップシンク=音に映像を合わせる

先に音声があり、それに合わせて口の動きを作ります。アニメの作画、吹き替え、AI 動画生成はすべてこちら。「音が正、映像を後から合わせる」のがリップシンクです。

口パク=映像に音を当てる(あるいは声を出さない)

ステージで流れている音源に合わせて歌っているふりをする、いわゆる「当て振り」がもとの意味です。声を出していない状態を指す言葉なので、制作工程を指すリップシンクとは立場が違います。

英語では区別が緩い

英語圏では歌手の当て振りも lip sync と呼ばれます。海外の解説記事を読むときは、制作技術の話なのかパフォーマンスの話なのかを文脈で判断してください。

「リップシンク 歌詞」で探している場合

音楽アプリやカラオケ機能で歌詞が音に合わせて動く表示も、同じ言葉で呼ばれることがあります。この記事で扱うのは映像制作側のリップシンクです。

口の形は、母音でほぼ決まります

リップシンクの工程が実際に扱っているのは、この口の形の切り替えです。日本語は母音が 5 つしかないため、この数パターンの組み合わせで大半の発話がまかなえます。

日本語は5母音だから単純化できる

日本のアニメで口の形が数パターンに単純化されるのは、この母音の少なさが理由の一つです。

英語は口形のパターンが増える

母音と子音の組み合わせが多いため、海外作品では口の形の種類が細かくなります。吹き替えでズレが目立つのもここが原因です。

だから発音がはっきりした音声が有利

母音がつぶれた早口より、少しゆっくり話した音声のほうが、AI でも人手でも口を合わせやすくなります。

どこで使われている技術か

特別な現場だけの話ではなく、日常的に目にしている映像の多くにリップシンクの工程が入っています。

アニメーション

日本のアニメは、先に声を録ってから口の動きを作る「アフレコ」ではなく、先に絵を描いて後から声を当てる方式が主流です。そのため口の形は「あ・い・う・え・お」の数パターンに単純化されるのが一般的で、海外作品の細かい口形とは見た目が変わります。

吹き替え・多言語化

元の言語の口の動きと、吹き替えた言語の発音は当然ずれます。従来は翻訳の言い回しを口の動きに寄せて調整していましたが、AI で映像側の口を作り替える方法が実用段階に入っています。

VTuber・アバター配信

マイクの音量や母音を解析して、アバターの口をリアルタイムで動かします。VRChat などで「口が動かない」場合は、多くがアバター側のシェイプキー設定が原因です。

広告・商品説明の動画

人物が商品を説明する短尺動画は、ナレーション音声を先に用意して、映像の口をそれに合わせる作り方が増えています。同じ映像のまま台詞だけ差し替えられるのが利点です。

AIリップシンクには、方向の違う2つの方式があります

「AIでリップシンク」と一口に言っても、中身は別物です。どちらを使うかで、用意するものも結果も変わります。

① 既存の動画の口だけを差し替える

すでにある人物の動画と音声を渡し、口の部分だけを音声に合わせて描き直す方式です。元の映像・服装・背景がそのまま残るので、撮影済みの素材を多言語化したいときに向いています。専用のリップシンクモデルが担当する領域です。

② 音声から動画ごと生成する

音声ファイルと指示文を渡して、その音声にしゃべっている映像を丸ごと作る方式です。当サイトの シーダンス 2 は参照音声の入力に対応しているため、こちらの方式にあたります。素材の撮影が要らない代わりに、映像は毎回新しく生成されます。

どちらを選ぶかの目安

「この人のこの映像を活かしたい」なら①、「音声はあるが映像がない」なら②です。②は表情・カメラワーク・背景まで含めて作れるので、ゼロから短尺動画を作る用途では手数が少なく済みます。

手順

音声から作る場合の手順

当サイトで実際にできるのは前節の②の方式です。リップシンクAIのページから生成画面に入れます。

1

1. 音声ファイルを用意する

自分の声を録音したもの、または読み上げソフトで作った音声を用意します。長さは短いほど安定します。まずは 5 秒前後の一言から試すのが確実です。

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2. 参照音声としてアップロードする

生成画面の設定を開き、「参照音声」に音声ファイルを追加します。あわせて「参照画像」に人物の写真を入れると、その人物がしゃべる映像になります。

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3. 話している状況を文章で指示する

「正面を向いた人物が、落ち着いた表情でカメラに向かって話している。上半身のクローズアップ、自然光」のように、口以外の要素も書きます。ここを省くと、しゃべってはいるが構図が定まらない映像になりがちです。

4

4. 短い設定で生成して確認する

最初は 480p・5 秒で出して、口の動きと音声の合い方を確認してから画質を上げてください。設定ごとの消費クレジットは生成ボタンの上に表示されます。

ずれを減らすためのコツ

リップシンクが「なんとなく気持ち悪い」と感じるとき、原因はたいてい映像側ではなく入力側にあります。

音声に雑音を残さない

エアコンの音や環境音が入っていると、どこが発話なのかの判定が鈍ります。静かな場所で録るか、ノイズを落としてからアップロードしてください。

早口より、少しゆっくり

1 秒あたりの音数が多いほど口の動きは追いつきにくくなります。同じ台詞でも、少し間をとって話した音声のほうが自然に見えます。

顔が大きく写る構図にする

引きの構図では口が数ピクセルしかなく、合っていても合って見えません。上半身から胸から上のクローズアップを指定してください。

長さは短く区切る

長い原稿を一度に渡すより、文単位で分けて生成してつなぐほうが、破綻したときのやり直しが安く済みます。

権利のある音声だけを使う

他人の歌声や、権利者の許諾がない音源をアップロードしないでください。自分で録音した声、自分で用意した読み上げ音声を使うのが安全です。

FAQ

リップシンクについてよくある質問

1

リップシンクと口パクの違いを一言で言うと?

リップシンクは「音声に合わせて口の動きを作る」制作工程、口パクは「流れている音源に合わせて歌っているふりをする」パフォーマンスを指します。方向が逆だと覚えると混乱しません。

2

無料でリップシンクを試せますか?

当サイトの場合、リップシンク(参照音声)を使えるのはシーダンス 2 だけで、これは有料プランまたはクレジット購入後に選べるモデルです。登録時の無料クレジットの範囲では、参照音声の項目自体が表示されません。無料分で試せるのはテキストや画像から動画を作る通常の生成です。金額は料金ページにまとめています。

3

日本語の音声でも合いますか?

日本語の音声を参照音声として渡せます。ただし母音がはっきりした発音のほうが結果は安定します。早口や、語尾を飲み込む話し方はずれやすくなります。

4

自分の顔写真を使ってしゃべらせられますか?

参照画像に人物写真を入れれば、その人物がしゃべる映像になります。自分の写真、または権利のある写真を使ってください。他人の顔写真を無断で使うことは避けてください。

5

撮影済みの動画の口だけを差し替えられますか?

当サイトが対応しているのは、音声と画像から動画を新しく生成する方式です。既存の動画の口だけを描き直す専用機能は現在ありません。「元の映像をそのまま残したい」用途では、その点をご確認ください。

6

VTuberのアバターの口が動かないのですが

それはアバター側の設定の話で、ここで扱っている生成 AI のリップシンクとは別の問題です。使用しているアバターのシェイプキー(口の形のデータ)が正しく設定されているかを確認してください。

音声を1つ用意すれば、もう試せます

5 秒の音声と写真 1 枚から。ブラウザだけで完結します。