リップシンクとは何か(30秒でわかる)
リップシンクとは、音声と口の動きを一致させることです。 ただしリップシンクという言葉は文脈で2つの意味に分かれ、リップシンクを検索した人が混乱する原因になっています。
- 映像・音響のリップシンク — 映像と音声のズレ(音ズレ)を直す同期のリップシンク。テレビ会議やAV機器の「リップシンク補正」はこちらです。
- 制作としてのリップシンク — セリフに合わせて人物の口を動かすリップシンク。アニメ・3DCG の口パク付けがこちらで、いまはAIリップシンクが主流になりつつあります。
この記事は後者、AIリップシンクで口パク動画を作る方法を扱います。音ズレ調整のリップシンクを探している方は、機器側のリップシンク設定をご確認ください。
本記事はAI動画生成ツール シーダンス 2 の運営チームが執筆しています。最終更新:2026年7月
AIリップシンクの作り方(3ステップ)
AIリップシンクは、以前は3DCGソフトでリップシンクの口形を1枚ずつ付ける作業でした。いまは音声かテキストを渡すと、AIがリップシンクを付ける方式が主流です。
- 素材を用意 — 顔が写った画像、または口元が見えている動画を用意します。リップシンクは口元がはっきり写っているほど精度が上がり、逆に小さいとリップシンクは破綻します。
- セリフを渡す — 音声ファイルを渡すか、テキストから読み上げを生成します。日本語のリップシンクなら、日本語音声をそのままリップシンクに渡すのが確実です。
- 生成して確認 — まず短く低画質で試し、リップシンクのズレや口の形が破綻していないかを確認してから、本番の画質でリップシンクを作り直します。
シーダンス 2 は音声つきの動画生成に対応しており、日本語のリップシンクを加えた仕上げにも使えます。→ 動画生成をはじめる
日本語のリップシンクが難しい理由
日本語のリップシンクは英語のリップシンクより破綻しやすい、と感じたことがあるなら理由があります。
- 母音が5つしかない — 日本語の口形は「あいうえお」に集約されるため、リップシンクの誤差が「口の形が違う」として目立ちやすくなります。リップシンクの精度差が出やすい部分です。
- モーラ(拍)で進む — 日本語は等間隔の拍でリズムを刻むため、リップシンクが少しズレるとリズム全体が不自然に聞こえます。
- 学習データが英語中心 — 多くのリップシンクAIは英語の発話で学習されており、日本語のリップシンク精度は英語のリップシンクより落ちるのが普通です。
リップシンク対策はシンプルで、日本語音声を直接渡すこと、そして早口を避けることです。機械翻訳で音声を作ると、リップシンクの前段階で発話が不自然になります。
リップシンクがうまくいかない原因と対策

| リップシンクの症状 | よくある原因 | 対策 |
|---|---|---|
| リップシンクで口が動かない | 口元が小さい・隠れている | 顔が大きく写った素材に差し替える |
| リップシンクがズレる | 音声の冒頭に無音がある | 音声の頭の無音を削る |
| リップシンクの口だけ浮く | 顔の角度が大きい | 正面に近い素材を使う |
| リップシンクの表情が硬い | セリフだけ渡している | 表情や感情もプロンプトで指示する |
| 途中でリップシンクが崩れる | 尺が長すぎる | 短く分けて生成し、後でつなぐ |
経験上いちばん多いリップシンクの失敗は、リップシンクで口が動かないケースです。リップシンクの精度は素材の口元の大きさに大きく左右されるので、リップシンクを生成し直す前に素材を見直すのが近道です。
AIリップシンクは無料で使えるか
無料でリップシンクを試せるツールはありますが、回数制限が付くのが一般的です。たとえば Canva のリップシンク機能は3回まで無料で、それ以上は有料プランが必要です(日本語のナレーション生成に対応、ブラウザで利用可)。
シーダンス 2 は登録時の無料クレジットの範囲でリップシンクを試せます。参考までに、音声つきで生成しても消費クレジットは増えません(増えるのは画質と秒数です)。
| 設定(5秒・動画参照なし) | 消費クレジット |
|---|---|
| Mini 480p | 50 |
| Fast 480p | 50 |
| 2.0 480p | 60 |
| 2.0 720p | 130 |
| 2.0 1080p | 330 |
つまりリップシンクを試す段階では、480p・短尺でリップシンクの試行回数を稼ぐのがいちばん安く済みます。無料の動画生成ツール全般の比較は 無料AI動画生成ツール比較ランキング、写真から動かす方は 写真を動画にする無料AI 6選 にまとめています。
よくある質問
リップシンクとはどういう意味ですか?
リップシンクとは音声と口の動きを一致させることです。映像制作のリップシンクは音ズレ補正を指し、AI動画のリップシンクは、口パクを付けるリップシンク処理そのものを指します。
リップシンクと口パクの違いは何ですか?
ほぼ同じ意味で使われますが、口パクは「声を出さず口だけ動かす」ニュアンスを含みます。リップシンクは音声と口の動きを合わせる技術そのものを指すため、AIリップシンクという言い方が一般的です。
AIリップシンクは日本語に対応していますか?
日本語リップシンクに対応するツールは増えていますが、精度は英語のリップシンクより落ちるのが一般的です。日本語音声を直接渡し、早口を避けるとリップシンクは安定します。シーダンス 2 は日本語のリップシンクに対応しています。
リップシンクを無料で作れますか?
無料枠でリップシンクを作れるツールはあります。Canva のリップシンクは3回まで無料、シーダンス 2 は登録時の無料クレジットで試せます。継続利用は有料プランになります。
リップシンクがズレるのはなぜですか?
リップシンクがズレる主な原因は、音声の冒頭の無音、素材の口元の小ささ、尺の長さです。素材を差し替えるか、短く分けて生成するとリップシンクは改善します。
写真1枚からリップシンク動画は作れますか?
写真1枚から動画にするツールは増えています。顔が大きく写った写真を用意し、音声かセリフを渡すのが基本の流れです。画像から動かす手順は 画像から動画 にまとめています。
まとめ:リップシンクをまず無料で試す
リップシンクとは音声と口の動きを合わせることで、いまはAIリップシンクが自動で付けてくれます。日本語のリップシンクは英語のリップシンクより難しいものの、口元が大きく写った素材と日本語音声を直接渡すことで、リップシンクの失敗はほとんど避けられます。
まずは 480p・短尺でリップシンクの精度を確かめるのが、いちばん無駄のないリップシンクの進め方です。リップシンクは素材選びで結果がほぼ決まります。
